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2 運動の効果
運動を継続的にやっている者と、そうでない者を比較すると、死亡率は一部の年齢層(49歳以下)を除いて、5倍以上の差がありました。「EC・ハモンド゙」大切なのは、かつてどんな運動をしていたかではなく、現在どんな運動をしているかで、若いとき激しい運動をしても中年になって止めては意味がないそうです。
ある正月のテレビ番組で、有名なセリーグとパリーグの選手OBが試合をやっていました。驚いたことに、華やかだった現役時代の面影はどこへやら、太りすぎのおじさんが多く、見るにしのびない緩慢な動きの光景を目にし、「昔の光今いずこ」という感じでした。 もちろん個人差もありましたが、ここで思ったことは、昔何をやっていたかでなく、今何ができるかを教えてくれた有り難い番組でした。
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登山(山歩き)の効用と魅力
1 登山は体力を養う
2 登山は志を大きくする
3 登山は冒険の気性を養う
4 登山は忍耐力を養う
5 登山は人の思慮を周密にする
6 登山は自然と親しむ
7 登山は同心協力を養う
8 登山は学術研究に資す
9 登山は自我を脱す
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これが健康登山であり、山歩きの健康効果
1 森林浴 低山の樹林帯の中を歩けば、フィトンチッドを全身に浴びて森林浴になります。
植物は周囲のバクテリアから自分を守るため、自助作用として揮発性の植物体を発散させます。これがフィトンチッド効果と呼ばれる樹木成長の秘訣であることがわかりました。人間がこの精気を吸うと身体によいことが科学的に証明されています。
フィトンとは植物、チッドとは殺すという意味のロシア語で、フィトンチッドとは、植物が周囲のバクテリアを殺すという意味です。その効果が森の健康法としての「森林浴」なのです。 フィトンチッドの作用として1精神安定作用(ストレス解消) 2除菌作用 3消臭・脱臭作用などがあり、これを三大作用と呼ぶ人もいます。(フィトンチッドを発見したのは、旧ソ連のトーキン博士) 2 日光浴 高山の森林限界の上では、スモッグや排気ガスの層を通らない、純粋の紫外線を浴びての日光浴がで きます。 3 ダイエット効果と腰痛肩こり防止 ・山は旨い空気をフルに吸って歩くので、格好のエアロビックス運動になります。当然、血液の循環も良くなりますので、肩や腰のこりからも縁遠くなります。
・歩くという、無駄のない運動を長時間続けることで、体内の皮下脂肪が程良く燃えてくれる為、でっぱった腹が、いつのまにか少しづつへこみ始め、更に歳をとっても、自分なりのペースで楽しめる、というのも大きな魅力です。 4 健康登山のキーワード キーワードは、ゆとりであり、ゆとりは次の3つが大事です。 ・時間のゆとり→山行計画は、ガイドブックのコースタイムよりも2〜5割増しで。
・体力のゆとり→自分の体力に合ったペースで歩く、荷物は軽めに。
・気持のゆとり→時間と体力のゆとりがあれば、自然に気持ちにもゆとりが生まれる。
山歩きならではのウオッチング(観察)いろいろ
(ある洋酒メーカーのアウトドァハンドブックより)
山を歩けば、これだけのウォッチングができます。
1 植物ウォッチング
2 バードウォッチング
3 アニマルウォッチング(山に住む動物)
4 昆虫ウォッチング
5 スターウォチイング(星座・気象・自然を含めて)
参考 ・小島鳥水著「日本山水論」 ・山と渓谷 ・岩崎輝雄・岩崎恵美子著「ヤーコン」 |
3コウ産業とは 1 旅行産業 2 健康産業 3 学校産業(勉強) の三つのこう、を表す。 |
白毛門( 2001.06) |
現在、活況を呈している産業があります。それは 1旅行産業 2健康産業 3学校産業(習い事が主体)であります。
即ち、この3つをとって3コウ産業といわれ、その内容は、次のとおりです。
1 旅行産業は、ドル安の影響もあり、海外旅行、特に行先はアメリカ・カナダ ・オーストラリア等ですが、最近は、国内外でのトレッキングツアーなど、特 殊な企画に人気が集まっています。
2 健康産業は、スポーツ・エアロビクス等、ダイエット志向に加えて、最近中高年を主体とした山歩きが仲間入りしました。しかし、山歩きは必ずしも中高年だけでなく、マスコミの影響もあり、若者が戻っており、にわかに活況を呈しています。
3 学校産業は、主に語学(英語・中国語・韓国語等)とパソコンの操作法の修得、そして山歩き教室、料理教室等がブームを呼んでいます。
これらを総合すると、山歩きは、これらのニーズを全部兼ね備えた、最先端の活動であると思われます。
「日経流通新聞」(1995年9月X日)の1面トップ記事及び「山と渓谷1995年11月号」より 記事は古くても、上記3コウ産業の考え方は現代に通じる立派な内容だと思います。 (2006年12月10日) |
健康ブームの落とし穴
景気のいい健康産業の背景に高齢化社会の出現があり、そのブームの内容には落とし穴があります。
※健康ブームの中身をのぞいて残念なのは、健康を得て何をするのかといった哲学がないことです。
考えてみれば、健康はあくまで何かをするための手段、条件に過ぎません。健康なからだを使って何をするかが本当は大切なのです。ただ、健康であることに満足し、それにひたり、幸せを感じているだけではもったいないのです。
登山の大衆化と楽しみ方
今や戦後五十数年。登山の大衆化、多様化、国際化の時代に突入しています。 空前ともいえる第二次登山ブームの勢いは、衰えることを知りません。いまや登山人口は七百八十万人に達するといわれている。
なかでも目覚ましいのが、中高年登山者の増加と活躍であります。また中高年の女性の活躍も目を見張るものがあります。日本の登山は、「より高く、より困難を目指し」てきたアルピニストのわくを越えて、もっと広く、そして手軽なアウトドアライフの一つとして考えられています。
個人の余暇の増加、経済的安定、そして何より健康指向がその背景にあるのでしょう。 深田久弥の記念碑には「読んで、歩いて、書いた」と刻まれているそうです。
山は歩くだけでなく、関係の書物を事前によく読み、そして歩いて確認し、その結果を書きとどめることにより、山の楽しさは倍加するものと思われます。
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参考文献 : | ・ 藤原 健固 著 「歩きの科学」 講談社 |
・ 小倉 厚著 「若さの秘訣は山歩き」 角川書店 |
山歩きは痴ほうやパーキンソン病にも有効!
2003年6月24日「読売新聞夕刊」より 痴ほう・バーキンソン病予防はカルシウムと運動(山歩き)が有効 海藻や牛乳などカルシウムが豊富な食事や日々の運動が、バーキンソン病や痴ほう症の治療や予防に役立つことを筑波大医学系の須藤伝悦博士らが動物実験で初めて明らかにしました。生活習慣の大切さが改めて注目されそうです。 手足のふるえや筋肉硬直などが特徴のバーキンソン病や、痴ほう症のうちでバーキンソン病に似たDLB型、高血圧症、てんかん症などは、脳内の情報伝達に使われる物質の一種ドーパミンが減ってしまうことがその一因になっています。 筑波大博士ら実験 須藤博士らはネズミを使った実験で、餌として摂取したカルシウムが、脳内のドーパミン合成を実際に促進する仕組みを突き止めました。また毎日の運動で、体内のカルシウム代謝が活発化し、骨の中のカルシウムが血流を通じて脳に供給され、ドーパミンが増えることも分かりました。 海外では近年、山歩きや散歩、ストレッチなどの運動を一ヶ月程度続けると、バーキンソン病や痴ほう症が改善したとする報告が増えています。また約4300人を追跡調査した海外の研究では、運動習慣がある人は、ない人に比べて痴ほう症になる割合が半分程度だったそうです。 |